2012年4月13日金曜日

観光系オチャラケスクール

観光系スクールが悪いとは申しませんが、殆ど教えてはいないのに「教えてます」的な態度はやめてちょうだいと言いたい。スケジュール表を見ると、開催日は殆どが「体験スクール」その他になっている。その他は希望コースがあれば、それを教えるということらしいが、それじゃ受講希望者は集まらない。このGWだって、全て体験スクールの予定で埋め尽くされているとしたら、折角の長期連休も有効利用されているとは言い難いし、指導意欲があるスクールとは到底思えない。

こういう長期休暇は、観光目当てでやってくる家族やカップルなんぞを教えている場合じゃなくて、キッチリした指導体勢を整えてやる気ある人達をずっしり構えて待ってなきゃいけない訳だが、スケジュール表に「体験」とか「親子」なんて言葉があれば、やる気満々で練習熱心に燃えようと思っている受講者が来るはずもない。

この観光系の人達の心の中は、もしこうした大型連休で、「パドリング技術講習会」などと銘打って募集を出しても、だぁ~れも来なかったら儲けはゼロだから、それが怖くて結局のところ「初級者体験」とか「親子体験」とかに落ちて行ってしまうんでしょうね?!しかしそれでもやろうという姿勢を見せないから余計に真剣な受講者はやって来ないわけで、その結果いつまで経っても初心者のチャプチャプ教室からは抜け出せなくて指導技術は進歩するどころか10年20年前の未熟なままなんじゃないですかね?!

初心者のチャプチャプも初心者にとっては重要な第一歩だが、そんなことばかりを1000年やってみたところで指導技術体系など生まれるはずもない。もちろんカヤックのこともパドルのことも本質的な性能について見極める力量など生まれてくるはずもない。カヤックやパドルの良き改良は、絶え間ぬ指導過程の中から生まれてくるのであって、下らぬ座学や意味不明な木工職人の反復過程から生まれて来るものではない。(断っておくが座学が下らないと言っているのではない)

ところでスクール判断基準の話ですが、このGWの期間に、「親子・カップル・体験」等の単語を使用してスケジュール表が埋められていたら、そこは間違いなく「観光系」でしょう!指導能力ゼロとは言わないが、限りなく指導経験が薄いと言えるでしょう!恐らく年間を通じても「体験」以外の指導は殆どなされていないのではないか?と思われる。

これで「最も信頼される」スクールと言われてもナニを信頼すれば良いのでしょうかね?カヤックもパドルも指導法もエリア開拓も潮流激流の漕行方法も「絵に描いた餅」を食べるようにはいかない訳で、最後は弁護士先生に全てをお任せするとでも仰るのでしょうかね?!