2012年4月5日木曜日

シーカヤックは風に弱い

どんな優れたシーカヤッカーが頑張っても風には勝てない。少し強い風が吹いてくるとカヤックはその影響をまともに受けてしまう。ワタシの経験でいつも強い印象が残っているのは、長さ30cm幅10cmほどのハンドパドルをカヤックのデッキに意図的に横に立ててバンジーコードに差し込んで風の影響を実験したときのこと。

風がそのハンドパドルに当たるとカヤックは見事にその影響を受けて、カヤックが反応を始める。僅かそれくらいの面積でも強い影響を受けるので、スターンに旗などを取り付けてパドリングするなんて事がどれだけ自分で自分の首を絞めているのかがよく分かる。取り付けている人は「視認性を高める」つもりなんだろうが、その為にはカヤックに乗っている人よりも大きな旗を設置しなければ意味がない。

遠くからはそんな旗は見えやしない。旗が見える距離ならば、カヤックも充分見えるからどう考えても取り付けの意味がない。

このスターン旗を見るにつけその意味するところは、「馬鹿カヤッカー」を宣伝しているようなもんで、つける薬がないのかも知れない。

話は変わるが、先日から恐ろしいほどの強風が吹きまくっていますが、大体この時期からGW明けまで例年強い春の風が吹く。しかし今年はその強度が過去に例を見ない。先日堤防に車を停めて小休止をしていたら、ラジオから車も吹き飛ぶ強風に注意と流れて来た。その直後にワタシの車は風で吹き飛ぶほど後部が揺れて度肝を冷やされた。

はてさてナンデ今年はこんなに凄い風が吹くのかな?と思ったら、そう言えばやっぱりあの方がいらしてたんですね!そう知る人ぞ知るあの有名な第一人者のあの方がいらしてたんですね!コイツが来た後は、瀬戸内海の海はいつも大荒れになる。強風に向かって漕ぐなら、この強風に向かって漕いだらどうだろう。

今年の瀬戸内海の海の神々の怒りは物凄い。海と風をなめんじゃねぇぞ、コラァ~って怒っていらっしゃる。空は真っ白の雲と真っ黒の雲が混ざり合って山の峰々を取り巻き、そこへ黒く重く垂れ下がった大きな雲が押し寄せる様はさながら映画を見るような景色だった。

ワタシは是非この第一人者の大先生に日本海の荒れ狂う海で、冒険塾とやらを開催して頂きたいと思うのでアリンス。浜に打ち寄せる波は大凡6~7mほどの小規模のモノで結構楽しいですゼ!ワタシなどは小心者でおまけに「心が狭い人」ですから、怖くて一度しか経験がないですが、カヤックに乗って波間に入ると2階建ての屋根ほどの波の壁に感動したもんです。

大先生は長いカヤック長いパドルがお好きでしょうから、さしずめ12mくらいのシーカヤックに6mくらいのパドル、そしてスターンには大漁旗などを取り付けたらサゾカシお似合いと思いますよ。さすが第一人者と絶賛されると思いますよ!アナタ様のことを猿以下だと思っている方はたくさんいるようですが、日本海の激波に突撃する格好いい素敵な大先生を想像すると昼も寝られないですね!