2008年7月29日火曜日

修行中のワンハンドロール

ハンドロールのレンスーをしていて、まず最初に上がれるとしたらワンハンドロールではないかと思います。まぁ世の中は広いですから、最初からダブルハンドロールを決めた方もおられるかとは思いますが・・・。インターネット上での動画などで、時々見かけるハンドロールはほとんどがワンハンドで上がって来ているようですが、まだこれでは未完成です。ダブルハンドができない人のワンハンドは未完成です。その理由は書きませんが、ワンハンドが100発100中になっても、それは基本的には未完成なのです。またワンハンドで上がって来ても、それには確実性が伴っていないことは、上がっている本人が一番感じておられるのではないでしょうか?ワンハンドで上がって来た自分自身にひょっとしたら嫌悪感を抱いたのではないでしょうか?いやぁ~、まだまだ修行が足りないと・・・。おっと、これは上記ハンドローラーの方とは関係ない記述で大変失礼しました。

ワンハンドロールが上がるようになり、より確実性を求めるときに、やはり避けて通れないのがダブルハンドロールです。ワンハンドからダブルハンドへの道のりは、非常に長く色々と試行錯誤が必要です。しかしその試行錯誤こそ水とのコンタクトを良くする重要で面白いプロセスだと思います。何度も何度もレンスーを繰り返して行く内に、転覆時の水面が非常に近くなっているのを感じたら、完成間近です。

初めてのCPC

CPCって一体どんな技術かなぁ~?って疑問に思っておられた方は、この映像でだいたいの動きが理解されたのではないでしょうか?「沈パドルキャッチ」のイニシャルを取ってCPCと命名しました。つまりカヤックに乗ったまま転覆して、そのまま泳いでパドルのところまで行き、シャフトRで起き上がれるとOKですが、最初はパドルまで辿り着くのがやっとです。でもそれほど難しい技術ではありませんので、慣れると10mでも20mでも進めるようになります。次回は、名誉挽回の為に、スムースで安定したCPCを動画に収めたいと思います。ロールもできない従って自立してひとりで海を漕ぐことができないシーカヤックの第一人者の方は、権威をもって言うことでしょう。そんなのはパフォーマンスに過ぎないと。しかし、ロングRもショートRもシャフトRも完成した方なら、これがどれだけ役に立つ技術かはすぐにご理解頂けると思います。また精神的にも凄く良い方向に作用することがご理解頂けると思います。

シーカヤックのガイドやイントラをやっているような方であれば、こんな技術は誰でもできなくてはなりません。どこぞのスクールなどに行かれて、偉そうなコトを仰有るガイドやイントラがいたら、まずCPCを演じて貰ったら宜しかろうと、個人的には思っています。参加費などのお金を払う前に、実演して貰うと良いでしょう!そんなのまだやったコトがないと仰有ったら、そこでは何も教えて貰えないと思って間違いないでしょう!ガイドやイントラを職業にする前に、もっとご自分を磨いて下さいねって、「責めて」捨てゼリフくらいは吐き捨てて帰るのが、紳士の礼儀というものでしょう。「ようそんな腕でカヤックスクールやってますねぇ~」なんて失礼な言葉は、仮に心の中で思ったとしても、口に出すのは、止めましょう。

スクール8日目でのシャフトR初上がり

スクール8日目の脇田さんは、この日もうシャフトRを完成させ、更におまけが付きました。それはP-バランスをも完成させたコトです。ロングロールができ、これはもう完全なる保険になっていて、まずは沈脱は皆無の状態に到達されました。そしてショートも少し課題を残しつつ、完成度はかなり高くなりました。そして今回は、パドルバランスまで到達し、完全に転覆の恐怖からは解放されたようです。通常ここまで来るのに、最低でも3~4年はかかりますが、始めて8回目に達成というのは、凄いとしか言いようがありません。

次なる目標は、まだまだ沢山ありますが、当面は9月の実践的キャンプツアーへの参加です。荷物を満載してのカヤックツアーには、様々な課題が課せられます。風の中、荒れた海での安定したパドリング、GPSなどに頼らない視覚での位置確認など、これから吸収するべき内容は、日々の精進によって確実に習得されていくものと信じます。

2008年7月24日木曜日

端麗極涼拠点レンスー会


暑い暑い夏がやって来ました。そして遠くからも近くからも素敵なメンバーが集まって来ます。中には参加費よりも往復の交通費の方が高い方もいます。それだけにレンスーは必然的に熱心にならざるを得ません。もちろんそれほど交通費のかからない近くからのメンバーもみんなみんな熱心です。
レンスー会はいつもいつも同じような場所で同じようなことを繰り返しています。しかし、誰もが少しずつ少しずつ進歩前進していってます。一見同じことの繰り返しのように見えますが、確実に1回毎に何らかの前進をしています。それを本人が自覚しようがしまいが、レンスーをすればするほど水とのコンタクトは上昇し、カヤックの操作は上手くなることはあっても下手になることはありません。
カヤックを始めて間もない西脇さんは、まだ参加回数が10回に到達していません。しかし1日のレンスー量は誰よりも多く、いつも真剣勝負の表情です。そして、少し進歩を実感する度に、「楽しい」を繰り返しています。ワタクス自身の経験を持ちだして恐縮ですが、カヤックを始めてロール初上がりまで、約5~6年かかっています。ロール練習を始めてから3年でやっと初上がりを経験しています。それからシャフトロールができるようになるまでに、多分3~4年はかかっていると思います。つまりカヤックを始めてシャフトロール完成までに約10年くらいかかっている訳ですが、それを西脇さんは、約7日間でマスターされています。
ワタクスはいつも考えていることは、自分がある技術を習得するのに5年も10年もかかったとしても、それをできるだけ早く覚えて頂きたいと言うことです。 ロールを覚えるのに3年もかかったんだから、当然習いに来た人にも最低3年は練習をして貰いたいとは全く考えていません。しかし、実際には長年かかって習得した技術を、そうやすやすと人に教えてなるものかとお考えの諸氏もいるようです。誰が見ても3年かかった技術をたったの1日で教えることの方が、当然指導者としては優れているわけですから、少々性格が悪かろうが、習う側はどちらを選択するかは、明らかでしょう。

実証系シーカヤックスクールで新しい指導が誕生するのは、どういうときか?だいたい偶然が多いですが、今年もふたつ大きな前進がありました。たまたまある道具を作って、と言っても大したモノではありませんが、それを使って貰っている内に、ふとこんなことをやって貰おうと指示してやって貰ったらそれが非常に上手くいきました。偶然ではありますが、過去の積み重ねの上に成り立つ必然的偶然でした。今回上記G教授とのレンスー会でのやり取りの中で、これまた偶然ではありますが、「~を見る」から「~にアゴを向ける」という表現上の違いで、指導効率がグ~ンと上がることを認識しました。しかし、これもこれまでの指導歴史の中での大発見でした。仕事の関係で、なかなかフルでの2日参加は難しい田中さんは、夕方からの参加でキャンプして、翌日お昼過ぎまでの時間帯で一緒に楽しました。この日も熱烈なるレンスーを繰り広げておられました。このところのレンスー会が盛り上がって来ていているのは、この田中さんの存在は無視できません。失敗が連続すると、まるでそれを楽しむが如きたたき台にするが如き猛烈レンスーモードに突入して良い意味で「残念な気持ち」で後ろを振り返りません。また上手くいくと、それはそれでガンガン前に進んで行くわけです。こうしたプラス思考の人達が集まって来ると、周りも自然にそう言う空気になって行くような気がします。 やはりこの方もこのところ仕事が厳しく休みも丸々取れない。しかし、その忙しさの合間を縫ってレンスー会に顔を出して頂きました。久々とあって、午前中は動きが悪く全体としてぎくしゃくしている感じでしたが、昼食前まら急に俊敏な動きを取り戻し、いつの間にやらハンドロールもバンバン上がっていました。どうしたの?って尋ねると、何故だか知らないけれども、ダブルハンドでも上がるようになってしまいました、と。この度突然変異的に正規のハンドが上がるようになったけれども、それはやはり過去の蓄積があっての「突然」だったと思うのです。

昼食後はさすがに睡魔に襲われます。木陰で横になるや否や皆さん眠りに落ちて行きました。このカメラアングルを作ったところでワタスも知らぬ間に眠りに落ちてしまいました。ほんの1時間ほどの仮眠ですが、自然の懐に抱かれての午睡は現代人にとっては非常に貴重な体験ではないかと思います。午前中にしっかりレンスーをした様子が、この写真には出ていると思いますが、拠点レンスー会の楽しみのひとつでもあります。

拠点講習会&レンスー会には、何の縛りもありません。食事をする人もレンスーする人も休憩する人も、思い思いのスタイルで楽しんで行けば良いわけです。もちろん昼間からビールなどのアルコールは問題外ですが、疲れたら休憩し、元気を回復したらまたレンスーをしていけば良いし、ちょっとその辺を漕ぎに行っても良い。少しずつレンスーしても早朝から夕方までやれば、合計の時間はかなりの量になります。カヤックを始めて間もない岩の上の脇田さんは、このレンスー会でまた大いなる飛躍を遂げました。そして初キャンプも、スムースに体験でき、秋の海洋トレッキングに向けてのレンスーに余念がありません。

この度の拠点講習会&レンスー会もあっという間に終了してしまいました。同じことの繰り返しの中で色々なことを発見していくプロセスこそ実証系の活動の中で最も重要なことだと思います。周りから見たら、アイツら同じことばかりやって何が楽しいのだろうか?とか同じ場所でロールの練習ばかりやって何故ツアーに出かけないのだろうか?とか、こうした活動にあまり意義を感じない方も多々おられることでしょう。しかし、繰り返しのレンスー会の意味は、何もカヤッキングの技術を高めることだけが目的ではないと言うことも知って頂ければ幸いです。

最後にラックの竹ちゃんの写真が僅かに1枚ここにあるだけです。沖合でレンスーをしていて、撮影するチャンスを失ってしまいました。次回は華麗なるハンドロールの動画を撮らせて頂きます。

どうもご参加の皆様、有り難うございました。

2008年7月15日火曜日

ハンドロール復活の日

自分自身の経験から言えることは、ハンドロールの場合は、初上がりを経験してから、安定期に入るまでにかなりの紆余曲折を経験しました。年間を通じて言えば、7月~10月がピークで、11月頃から気温が下がりそれに連れて失敗が多くなる。そして春からもう一度やり直しというパターンを何年経験したことだろう。

またまたハンドロールは日頃の生活状況を如実に反映する技術でもあるように思います。身内の誰かが倒れたり病気になったり仕事がハードだったりする度に、成功確率が下がってきます。あるいは全然できなくなったりします。実はそれはまだ完成されていないからだと思うのですが、毎日の生活の諸条件が厳しくなっても、いつでもどこでも上がれるハンドロールであるかないかは、今年11月以降に確認できると思います。

まずはハンド復活おめでとうございます。

ロールレンスー風景

前回までロングロールがなかなか決まらず、成功したり失敗したりでしたが、2週間のブランクでイメトレをしっかりやって来られたので、午前中からバカスカ上がり、この日は1回も失敗せずでした。当然上がりの上半身の動きも柔らかくなり、軽くなって来ました。頑張りすぎて力を入れすぎると、頭が先に上がり、結果重い上がりになるか失敗するかですが、この日は程良く力が抜けていました。是非この調子で頑張って頂きたいと思います。

まだカヤックを始めて10回にも到達していませんが、上記のような動きをレンスーに取り入れて、何故かシャフトロールもできるようになりました。驚きです。またロングのハイブレイスなども試みて頂き、大変良いイメージを掴まれたようです。沢山レンスーをしても失敗を繰り返すと、終わり頃にはバテバテヘロヘロになりますが、この日は非常に心地よい状態で終われたのではないかと思います。

次回はショートロールや乗り込みロールのレンスーをやりましょう!

2008年7月14日月曜日

スイカ食べ食べレンスー会




お日様が出ると焼け死ぬほど暑い日でしたが、海水温度はまだ温泉風呂には至らずでした。長時間腰まで浸かっていると、身体が冷えて、何もしていなくてもドッと疲れが出ますが、レンスーするには快適な天気でした。 この日の各自のテーマは、乗り込みロール・ショートロール・シャフトロール・ハンドパドルロール・ハンドロール・ハンドバランス・スカリングハンド・ハイブレイス・ロハビリ・初キャンプ・ロングロール・その他でした。
レンスーで身体が少し冷えてくると、生ぬるいタープの下はそれなりに快適でした(?) 日常生活では、もうエアコンがなくてはやっていけないほど外気温は上昇してきました。しかし島には扇風機もなければ、エアコンもありません。暑さから逃れるには、方法は3つしかありません。
ひとつは水に浸かること。ふたつは木陰にはいること。みっつはタープの下に入ること。しかし、これで充分です。島に居るときに、エアコンが欲しいと思ったことはありません。夕方になると、辺りは一気に涼しくなって来ます。夜は、半袖半ズボンでは寒いほどでした、と言っても信じて下さる方は少ないでしょうが・・・。
今年のこの時期の昼間の暑さを考えると、「異常」としか思えません。まさしく人間が作りだした地球温暖化を肌で感じずにはおられません。昼間の暑さと夜の涼しさの関係を考えると、これまでの常識ではあり得ない話のように、ワタクスは感じています。昼間は焼け死ぬほどで夜はテントの中は、寒いのです。
シーカヤックを楽しもうとする人々が、景気の善し悪しに拘わらず増えて来たのは喜ばしいことですが、ちょっといや大いに気になる点は、ロクにレンスーもしないでいきなり楽しもうとする傾向にあることです。観光客相手の商売として、ツアーなどを催行する場合は、ほんの少しのパドリング方法を習い、乗り降りを覚えたら、すぐにツアー出発となるようですが、こんなことで本当に良いのだろうか?実際に大問題に発展したような話はあまり聞かないが、表に出ない所で問題は一杯あるのではないだろうか?
そして、上手く漕げるかどうか良く分からない方々を連れて、ツアーに出かけるのは、ガイドする側も実はもの凄く大変なことではないだろうか?本来シーカヤックツアーは楽しいはずのものです。しかし、風が吹いたら、波が出たら、潮流が流れたら、海が荒れたら、腕が疲れて漕げなくなったら、転覆したら、いつでもツアーは中止せざるを得ない可能性が高い状況を想定しての観光シーカヤックツアーには、多くの問題が隠されているように思います。

2008年7月2日水曜日

CSCのツーリング基礎コース

CSCツーリング基礎コース
これからCSCのツーリング基礎コースを紹介しましょう。このコースの日程は4日間です。受講の方法は基本的に自由です。連続で受講するも良し、毎週1回ずつでもOKです。細かい日程は、相談して決めて頂ければ、特別な制約はありません。全くのカヤック未経験の方は、まず初級者体験コース(1日)を受講して下さい。多少なりとも経験がある方は、いきなり基礎コースから受講できます。但し、小中高生やファミリーは受講できません。また観光系の方は不可ですので、前もってご了承下さい。

まずスクーリングの申し込みは、1週間以上前にして下さい。予定表の通常スクールの日程であれば、定員に達していない限りたいていどの日でも受講できます。所定の場所への集合時間は午前8時30分です。着替えやカヤック準備を終え、スクーリングの開始は9時30分頃からのスタートになります。そして終了時刻は夕方5時頃になります。この間ランチは1時間前後ゆっくり休んで頂きます。講習やレンスーは30分~60分くらいを目安に、疲れない範囲で休みを入れて繰り返します。

最初に覚えて頂くことは、簡単なカヤックの操作です。前進・後退・停止左右へのターン・回転・パドリング姿勢・バランスの取り方・その他です。これらは大凡1日か2日で終了します。早い時は半日で終了します。終了と言っても、完成と言うことではありません。これはロールのレンスーに入っても、当然毎回行われます。 


ある程度基本パドリングがサマになって来たら、すぐに基本ロールの指導に入ります。どのように基本ロールを指導するかは、ここでは省略しますが、CSC独自の指導法で、約1日あれば通常の運動神経の持ち主であれば、上がれるようになります。最初から成功確率が高い人もいれば、50%30%程度の方もいます。しかし最初の成功確率は悪くても全然問題ではありません。そして4~5日と基礎コースが終了する頃には、基本ロールの成功確率は、非常に高くなっています。 転覆をしたら誰かに助けて貰うことを前提にカヤックに乗る人は、問題外ですが、自立した「船乗り」を目指す方には、この転覆からの復元を自在にできるエスキモーロールは必須です。パドルフロートを利用したセルフレスキューでは、話になりません。と言ってもそのレスキュー法がそれなりに重要であることは否定しませんが・・・。しかし、レンスー中に転覆した時に一々フロートを膨らませて、セルフレスキューじゃ、そこでもうレンスーはストップしてしまいます。またツアー中に、不意沈をしてしまった時でも、その場で誰の手も借りず、サラリと起き上がることができないよりはできた方が良いでしょう。更に海が天候急変で荒れることは当然ありますが、そんな時に、確実なロールを覚えていることは大きな安心感に繋がります。

このように考えたら、独立した「船乗り」を目指す方には、ロールは必須技術と言うことがお分かりになると思います。そして、このロール技術の習得は、全然難しくはありません。ロール指導に入ったのに、何回行っても全く上がらないとか、上がってもまぐれでしかないとか、1日に2時間程度しか教えてくれないとか、何の準備もしないのに、いきなりドブンザブンと練習させられたとか、そういうご経験のある方は、お気の毒としか言いようがありません。完成された指導体系に基づいて指導を受ければ、ゆっくり指導ノンビリ受講でも1日ないしは2日もあれば、上がるようになるはずです。

4回行っても5回行っても、いつまで経ってもフォワードストロークとかセルフレスキューしか教えてくれないスクールがあるとすれば、そこはスクールじゃなくて「観光系シーカヤックツアー」の範疇に入ります。またロール指導時間が2時間とか半日とかのスクールも要注意です。プールなどで時間を区切っているのは仕方がない面がありますが、屋外でのロールスクールで2時間と言うのは、問題外です。準備の時間にも満たない指導時間と言うことで、そこのスクールの内容を大いに疑って然るべきです。

ところで、ロールのことばかり書いていますが、ロールがすべてではありませんが、これができないと色々な意味で次のステップへなかなか進むことができません。技術系的なことだけでなく、ツアーに関しても、楽しむ世界を広げようとする積極的な気持ちがある方は、是非とも転覆復元の技術を習得して頂きたいと思います。

尚、どこに行ってもマスターできない方、ひとりで何年も練習しているが完成しない方、ある程度できるがレンスー仲間がいない方、苦労している方、CSCには、それを短期間で突破することができるソフトや仲間が沢山います。興味がある方は、是非お問い合わせ下さい。

2008年7月1日火曜日

ロールは誰にでもできる簡単な技術

CSC初参加の方のロール初上がり動画です。カヤック経験は数回で、今回ロールは初挑戦でした。と言ってもこの映像を見て、ウソでしょって、思われる方も沢山おられるでしょう。ウソだと思われる方は、いつでも当スクールにいらして下さい。ロール初上がりまでの過程を説明すると、午前中は基本ストロークの練習です。フォワード・リバース・ターン・その他です。午後から初めてロール指導に入ります。ロールの指導に入りますが、ロールは指導しません。分解組み立て指導に多くの時間を使います。3時間ほど準備指導&準備レンスーをして頂き、最後の仕上げの時だけ、ちょっとフォローをします。そして実際に自分でやって貰います。その時刻は午後4時30分ジャストでした。

倉橋さんのBHを使ったロールです。シャフトロールの延長線上にあるロールですが、BHでロールが上がるようになると、何かと便利です。色んな場面で有効に利用できます。レンスー中にも役立ちます。またツアー中の保険にもなりますし、ちょっと工夫すればパドルフロートにもなります。そして何よりも料理の時のまな板にもなります。倉橋さん、お疲れさまでした。また極楽島で一緒にキャンプ&レンスーやりましょう!多分来年の今頃は、極楽島はギャルで埋め尽くされていると思います。いやそうだといいのですが・・・。

まだ完全復調とは言えない田中さんですが、いつも通りバンバンレンスーをして頂きました。ハンドロールももはやそれほど難しい技術とは言えませんが、腰や首の状態が良くないと、レンスーもできなくなるし身体も固くなります。逆にハンドロールが楽々ボッチンでいつでも上がれる状態を作っておくということは、ある種健康の為とも言えるかも知れません。ハンドロールを成功に導く為には、ただ単にカヤックのレンスーをすれば良いと言うものではありません。身体を柔らかく保つということも重要なファクターになって来ます。その為に田中さんは早朝からストレッチを実践されているそうです。カヤッキングは只の遊びではないと言うことではないでしょうか。