2011年2月23日水曜日

練習基準について

ワタシがカヤックを始めた頃は、もう全く「練習基準」を持っていませんでしたから、練習そのものを楽しむと言うことはなかなかできませんでした。練習をしようしようと思いつつ、ついついどこかへ出かけて行き、気がつくと1日が終わっていました。今度こそ練習をしようと思いつつ、その今度がやってくるとまたどこかへ漕ぎ出して練習をするような状況ではあまりなかったように思います。

がしかし、それでもセルフレスキューは際限なくやりましたね。ヘトヘトになるまでやった記憶がありますが、それは海に対する底知れぬ恐怖心からでした。確実にできるようになってもそれでも沖合に出ると、転覆の恐怖から解放されることはありませんでした。漕いでいるときはいつも、転覆したら「お前、セルフレスキューできるかぁ~?」って、自問するばかりでした。

練習をしなくてはならないと思い始めてから何年が経過してからでしょうか、少しずつ練習をするようになり、そして雲を掴むような気持ちでロールの練習なども始めました。そして練習が楽しくなるまでには相当な年月を要したように思います。練習は楽しくないから自ずと楽しみが食べることへ流れて行くのでしょうか?その辺のところは良くは分かりませんが、「練習基準」を獲得できていないから練習が楽しくないことだけは確かだと考えられます。

そしてその「練習基準」が獲得できないのは、ゼロ出発からだと獲得に5年も7年もかかってしまうからだと思われます。練習課題・順序・方法・手段・場所・時間・準備・イメトレ・その他の組み立てがある程度分かるようになるまでには、「闇雲」から出発した場合は、本当になかなか大変です。それと本や雑誌などを頼りに練習を始めても、その本や雑誌を書いている人達の「ご指導」の中にもほとんど「練習基準」らしきモノが見あたりません。ヒドイのになると書いてあること自体がデタラメだったりして、それを信じて練習をやってたら、益々楽しさから遠ざかる結果になるような気もします。

ワタシのカヤックの指導法はこの「練習基準」を獲得していくプロセスで生まれてきたもので、本からでもビデオからでも人から教えられたモノでもありません。これからカヤックを本格的にやっていこうと考えておられる方は、最初は闇雲の世界ですが、やっていく内に手がかりになるモノがひとつずつ得られるはずです。それらを集めていくと、「練習基準」が姿を現して来るはずです。

これから暖かくなってもうすぐに春がやって来ます。4月からはカヤック再開ですが、今年も練習の楽しさ&面白さを追求して行きたいと思うのであります。

因みに昨年の9月から少しずつ練習をしている楽器がありますが、最近やっと練習が少し楽しくなって来ました。ただあまり練習し過ぎるとこんなことをしていて良いのだろうかと若干罪悪感につきまとわれますが、どうせ最後は死ぬんだから今楽しまなきゃ~って強引な理屈でその感情を抑え込み、その世界の「練習基準」をひとつでも多く獲得していきたいもんですな!

これも闇雲からスタートして、今いくつの基準を見つけたのでしょうか?1)選曲 2)書き出し 3)声のkey 4)カポ 5)リズム 6)時間 7)変調 8)潜在化 9)緊張と弛緩 10)その他 で一番肝心な内容が一杯欠けてはいるのですが、一番やりたいことの入り口が見つかりそうで、まだ到達できていません。あと少しでしょうか、そこまで行けば本来の練習世界へ入れるかも知れません。

こんなことを書くつもりではなく、もっと他のことを書こうと思っていたのですが、根底の部分のことを考えていたら、結局そこだけを書いてしまいました。また別の機会にそのことは書きましょう!沈。