2011年2月13日日曜日

ギター雑感色感

先日は知人の紹介でいつもとは違うLHへ行きました。10人以上入ると狭くなるようなチッチャな室内でしたが、とても感じの良い愛想の良いワタシよりチョット年配のマスターが迎え入れてくれました。例によってほぼ一番入りでしたが、ワタシよりはギターケースに視線が鋭く食い込んで、見せて下さい・・・と。ワタシにはよく分かりませんが、D-28を持っているだけである程度以上の人と思われてしまうのがチョット辛いのですが、まぁそれはともかく、早くそのギターに見合った演奏ができるように・・・なんて夢見てはいるのですが、ナカナカですね。


知人には4~5人程度の少ない参加なので気楽ですよ・・・的な感じで誘われたのですが、夜の8時を回った辺りからまぁ続々と人が入って来て超満員状態に。演奏者が17人くらいいて1人3曲ですから、終わったのが深夜の12時過ぎで、ワタシはもうお腹がペコペコでした。しかしところ変われば品変わるで、いつも行っているところとは雰囲気が違っていました。ここにはここの独特の雰囲気があって非常に良かったですが、特に演奏しているときは皆さん静かに聴き入っていて、その点は基本的な部分で納得ができましたね。もちろんいつも行っているところも非常に良いのですが、演奏中に結構私語が飛び交いザワザワしている時があるのは、ワタシには解せないと言うか、落ち着きませんね!


色々な人の演奏、ほとんどが生ギターでしたが、他にピアノ+歌が3ステージありました。エレキはいませんでした。全部で約50曲、時間にして4時間前後。聴き疲れました。因みにワタシは周りのパワーに圧倒されて、小心者であることを発揮して演奏はパスしました。そんなことはどうでも良く、とにかく良い勉強になりましたね!


その1)基本的にピアノ(鍵盤)+歌の組み合わせは、とにかくいつも早く終われば良いと思って聴いているので、つまりあまりその形は好きじゃ~ないわけですね。上手かろうが下手くそだろうが、そんなんはどうでも良い・・・とこれまでずっとそう思って来ていたのですが、この日一番の好印象は2組だけで、どちらもピアノ+歌の組み合わせ。ソロと男女のペアで、どちらも非常にグッドでした。もう1人のピアノソロも上手なんですが、全然受け付けられない。ここがワタシにも良くは分からない。上手さでは全然変わらないと思うのですが、曲がどうにもこうにもただ流れているだけでナンのインパクトもない。ここでワタシは唄うと言うことの意味を少し考えるようになったんだから自分でも凄いということにしておこう。


その2)ギター奏者については、ちょっと厳しい評価しかできないですが、、先日あるギタリストの話をしましたが、無味乾燥の傾向がなんか凄く強く感じたのはワタシの気のせいであって欲しいですね。歌は基本的に多くの人がワタシから見れば概ね上手だと思いますが、ギターはやっぱり難しいのでしょうね、なかなか指が上手く動いてくれませんが、日々精進するしかありませんね。思ったのは、自分の唄いたい歌が自分に合っているかどうかということと、何かを訴える力があるかどうかではないかと思うのですが、恋愛モノで「君と一緒に時間を過ごせたら素敵だ・・・」みたいな歌を何度も聴かされても、「そんなことわしゃ~しらんよ!」って気持ちになるんですね。ひとりもワタシの気持ちがグラリと来る方はいなかったのですが、いやいやそれでも素晴らしかったとも思うのは、やはりシーカヤッキングの世界との差を感じているからナンでしょうか?!練習をして発表を繰り返すその行為・活動に非常に意義を感じるのですが、日本のカヤックの世界ではまだまだ浸透していないような気がします。


その3)先日から気になっていたピックアップの使用ですが、今回はそこに意識を置いて聴いていました。余程良い機器を使っていない限りこれの使用は止めた方が良い・・・この点を確信しました。エレキでも生音でもないなんとも味気ないパリンパリンした感じの金属音が聞こえて来ることが多いです。特にピックで下から上に弾くときにヒドイ音が聞こえて来ます。これはワタシが何度も経験していて、これが台無しの大原因のひとつだと気づくのに半年もかかってしまいました。自分の部屋で弾いているときには一度も聴いたことがない最悪の引っかかり音が、ほぼ毎回聞こえていましたが、外部マイクを使っている人はいい音が出ていましたね。


その4)ギターの持ち方ですが、拓郎が「ネックを高く構えるのではなく低く構えた方が良いんだ!」と言ってたのを覚えていますが、何故低く構えた方が良いのかを長い間考えていました。しかしまぁ人それぞれってことで高く構えても上手な人は上手な訳でいいとは思いますが、ワタシは今回の見学で多くのギタリストを見て、やはりネックは低く構えた方が、良い音が出せるような気がします。また実際に高く構えたギタリストはあまり見かけませんね!


その5)下手くそなワタクシが何を偉そうなことをと思いつつ、小さい声で、もう少しギターそのものに投資しても良いのではないかなぁ?と正直思いました。下手くそでも一定のレベルを超えた仕上がりのギターだといい音が出るし、何時間練習をしていても疲れないし飽きないし、指も動かし易いし、押さえやすいし、指先が痛くならない。シーカヤックだと最低でも30万円は必要ですが、ギターだとそれだけ出せば充分良いのが手にはいるでしょう。きっと。自分の生命をかけて遊ぶ道具なんだから、30万や50万くらいは投資しても決して高くはないとワタシは思うのですが、下手くその分際で生意気でしょうか?!


その6)ハットを被ったり汚い格好をしているギタリストやグループは、良くない。何が良くないのは分からないが直感的に良くないと思えるんですね!そうでない人も知っていますが、まず駄目かなと思うんですね!先日あるビデオで凄い歌と演奏が上手い2人を見ました。どちらも帽子とハットを被っていました。ボロボロの帽子を被っていました。それだけでもう二度とそのふたりの演奏を聴きたいとは思わなくなりましたが、その理由はワタシも分かりません。上手なのに売れない理由がその辺にあるのだろうかね?!因みにワタシのブルーグラスの先生はハットを被っているのですが、やめて欲しいですわぁ!


その7)名前は自分の名前をそのまま使うのが一番良い。色々と工夫をして「芸名」を作っているようですが、普通の名前をそのまま使うのが良い。「芸名」でも訳の分からない名前を付けるよりも郷ひろみとか五木ひろし・・・そんな普通の名前が一番良い。とワタシは思うのですが・・・。

まぁこんなようなことをど素人の分際で思ったりしました。ギターのことを沢山書きましたが、本当はワタシはシーカヤックのことが言いたかったのですね!世の中には色々な趣味やスポーツがありますが、唯一シーカヤックの世界だけが何故かその趣が違っているような気がします。「練習して技術を磨き海とのコンタクトを高める」ことを一生懸命されておられる方は当然いると思いますが、それはごく少数で、どちらかというと「食目的化」したカヤッキングが多く見受けられます。どうもシーカヤックそのものを楽しむ段階にまだ達していないように思うのですが、一体全体どうしたらいいでしょうねぇ~?!今年は何かシーカヤックの発表の場を創設したいもんです!