2012年3月15日木曜日

冒険の意味・・・?

冒険にも色々な意味があると思いますが、そう殆ど冒険らしきことをやったことがない方々が教える冒険とは一体どういう内容なんだろうか?とついつい勝手に想像をしてしまいます。いけないですね!それは良くないことですね!駄目ですね!って自戒をしても勝手に頭の中で想像をしてしまうのは、そういう連想をさせてくれる実態があるからではないのでしょうかね?!

どう考えても、この冒険塾の講師の中のお二人のパドリングは初心者以下としか思えないお粗末なパドリングスタイルで、あれでは小豆島さえ一周できないでしょう。まぁパドリングが全てじゃないってことかも知れませんが、強風や激潮部ではまずカヤックの操作は無理じゃないですかね!そう言えば、強風といえば、強風の西風に逆らって漕いで行く事が冒険と考えている「第一人者」の方もおられましたが、心強いことでしょう!もし「冒険」が「危険を冒す」と言う意味ならば、この人達は本当に素晴らしい冒険家なんでしょうね!

例えば、あの有名な作家のあの人は、滑り出しこそ良かったもののいつしか飲酒パドリングの元祖としての本領を発揮なさっていたようだから、ビールを飲みながらのパドリングの危険性を教えてくれるのか、それとも飲みながら沈脱して安楽死の方法を説いてくれるのかも知れない。思うに、一度有名な作家になると何をしても構わないのだろうか?利権官僚を舌鋒鋭く批判をしていた氏の功績もこれによってビールの気泡に帰してしまうのだろうか?!悲しいかなこの人に冒険を語る資格はとっくの昔になくなっているのでは・・・。

それから世界各地を回りテレビにも頻繁に出ていた映りの良いハンサム男は、実はワタシは良くは知らない。昔たまたまテレビを見ていたらタンデムシーカヤックの前部に乗ってベーリング海峡を横断するという映像を見る機会がありました。後部に乗ってパドリングをしている人は、あまり有名ではないが、ワタシの昔の知人の知人でパドリングは非常にしっかりしている。経験も豊富で疑う余地はない。しかし前部のその方は、とてもじゃないがこれまた初心者以下でタンデム前部だろうが、おんぶに抱っこだろうがベーリング海峡の横断は無理。もちろん後ろの方がいくら達者なパドラーであっても無理な話。

その映像は思った通り、出航直後と到着直前のところしかなく、海峡横断の最もそれらしきところの映像は皆無でした。ここのところは伴奏船に曳いてもらったか、それとも乗せてもらって横断したに違いない。テレビ局としたらそんなことはきっとどうでも良いのでしょう。また一般の視聴者がその人のパドリングを見て見抜けるはずもないし、カヤックにそれほど興味があるはずもないからね。だからって、「やらせ」をやっちゃ~いかんとでしょう。冒険の行為の中で最も崇高で意義ある領域を誤魔化すなんて、許せない行為だとワタシは思うのです。

しかし、更に深く考えてみると、この人の冒険とは、「自分が全くやらなかったことをさもやったかのように見せかける」冒険をやってのけたのかも知れません。そういう意味では非常に恥ずかしい冒険だったのでは・・・。これをお金を取って講義するというのもまた凄い冒険なんですね!ホント。

続く