2008年10月2日木曜日

パドル製作は・・・

それほど疲れていたとは思えませんが、月曜と火曜は全く製作モードに入れませんでした。しかし、このまま放置しておくと、やらず終いで週末を迎えそうで、重い腰を持ち上げて、昨日は何とかサンディングを終了しました。今日はグラッシングとジュッシングまでは何とか終わらせておきたいと思っています。そこまでいけば、後はコーティングだけですから完成まではすぐです。

どのパドルもだいたい現時点で650gです。グラッシング前の段階で600gで仕上げるのは、なかなか難しいですね。材料を厳選すれば、可能ですが、5本に1本の割合ですね、できるのは。そして仕上がりは700g程度ですが、これで充分ではないかと思います。いわゆる1本モノの木を削りだして作る「グリンランドパドル」で、キャブラックサイズのモノを作ろうとすると、まず900g以下の重量のパドルを作ることは、恐らくは不可能だと思われます。

何とか軽くしようとして、長さを表示せずに800gほどのグリンランドパドルもあるようですが、それは長さが短く通常漕ぐパドルではなさそうです。キャブラックサイズで同じ重量のグリンランドパドルを作ると、グリコのポッキィー宜しく、すぐに折れてしまうでしょう。また1本モノの木でできたグリンランドパドルの水のキャッチングにも、大きな問題があるようです。このパドルを使った多くの方々が、ブレードで水を上手く掴めず、ツルツル滑る感覚を覚えたと思いますが、それは漕ぎ手の問題ではなく、パドルのブレードに大きな問題があるように思います。

1本モノのグリンランドパドルにありがちな「重い」、「水のキャッチがツルツル滑る」を克服したのが、いや克服しようと思って作ったのではなく、単なる遊び心で作ってみたら、軽くてキャッチの良いキャブラック(ライトウッドパドル)になってしまったのです。製品として販売している訳ではないのに、毎年この時期には、注文が一杯溜まり、嬉しいような悲しいような状況です。

この週末までに4本を完成させたら、来週からは次の6本が待ってくれています。それにまともなブギ用パドルが1本もないのでこれも何とかしなくてはなりません。取り敢えずは目の前の、課題を消化すべく頑張りましょうか!

次回は、グリンランドパドルのついでにグリンランドカヤックのことも書きたいと思います。「備讃瀬戸にグリンランドカヤックやグリンランドパドルは全く不要です!」ってお題目で書きたいと思います。20年以上カヤックに乗って来て思うことは、グリンランドカヤック=スキンカヤックには、これっぽちも乗りたいとは思いません。その理由は非常に危険な乗り物だからです。ではリジットのスキンカヤックをコピーした「カナック」はどうですか?って、訊かれても、あんなに乗りにくいカヤックには全く興味ありません。それがお気に入りの方もおられるようですが、僕には全く不要です。何故そう思うのかを、機会ある毎に説明していきたいと思います。それは製作能力に問題があるからではなく、カヤック性能に大いに問題があるからです。ひょっとしたらヒューマンリレーションにも、大きな問題があるかも知れませんが・・・。