2008年7月2日水曜日

CSCのツーリング基礎コース

CSCツーリング基礎コース
これからCSCのツーリング基礎コースを紹介しましょう。このコースの日程は4日間です。受講の方法は基本的に自由です。連続で受講するも良し、毎週1回ずつでもOKです。細かい日程は、相談して決めて頂ければ、特別な制約はありません。全くのカヤック未経験の方は、まず初級者体験コース(1日)を受講して下さい。多少なりとも経験がある方は、いきなり基礎コースから受講できます。但し、小中高生やファミリーは受講できません。また観光系の方は不可ですので、前もってご了承下さい。

まずスクーリングの申し込みは、1週間以上前にして下さい。予定表の通常スクールの日程であれば、定員に達していない限りたいていどの日でも受講できます。所定の場所への集合時間は午前8時30分です。着替えやカヤック準備を終え、スクーリングの開始は9時30分頃からのスタートになります。そして終了時刻は夕方5時頃になります。この間ランチは1時間前後ゆっくり休んで頂きます。講習やレンスーは30分~60分くらいを目安に、疲れない範囲で休みを入れて繰り返します。

最初に覚えて頂くことは、簡単なカヤックの操作です。前進・後退・停止左右へのターン・回転・パドリング姿勢・バランスの取り方・その他です。これらは大凡1日か2日で終了します。早い時は半日で終了します。終了と言っても、完成と言うことではありません。これはロールのレンスーに入っても、当然毎回行われます。 


ある程度基本パドリングがサマになって来たら、すぐに基本ロールの指導に入ります。どのように基本ロールを指導するかは、ここでは省略しますが、CSC独自の指導法で、約1日あれば通常の運動神経の持ち主であれば、上がれるようになります。最初から成功確率が高い人もいれば、50%30%程度の方もいます。しかし最初の成功確率は悪くても全然問題ではありません。そして4~5日と基礎コースが終了する頃には、基本ロールの成功確率は、非常に高くなっています。 転覆をしたら誰かに助けて貰うことを前提にカヤックに乗る人は、問題外ですが、自立した「船乗り」を目指す方には、この転覆からの復元を自在にできるエスキモーロールは必須です。パドルフロートを利用したセルフレスキューでは、話になりません。と言ってもそのレスキュー法がそれなりに重要であることは否定しませんが・・・。しかし、レンスー中に転覆した時に一々フロートを膨らませて、セルフレスキューじゃ、そこでもうレンスーはストップしてしまいます。またツアー中に、不意沈をしてしまった時でも、その場で誰の手も借りず、サラリと起き上がることができないよりはできた方が良いでしょう。更に海が天候急変で荒れることは当然ありますが、そんな時に、確実なロールを覚えていることは大きな安心感に繋がります。

このように考えたら、独立した「船乗り」を目指す方には、ロールは必須技術と言うことがお分かりになると思います。そして、このロール技術の習得は、全然難しくはありません。ロール指導に入ったのに、何回行っても全く上がらないとか、上がってもまぐれでしかないとか、1日に2時間程度しか教えてくれないとか、何の準備もしないのに、いきなりドブンザブンと練習させられたとか、そういうご経験のある方は、お気の毒としか言いようがありません。完成された指導体系に基づいて指導を受ければ、ゆっくり指導ノンビリ受講でも1日ないしは2日もあれば、上がるようになるはずです。

4回行っても5回行っても、いつまで経ってもフォワードストロークとかセルフレスキューしか教えてくれないスクールがあるとすれば、そこはスクールじゃなくて「観光系シーカヤックツアー」の範疇に入ります。またロール指導時間が2時間とか半日とかのスクールも要注意です。プールなどで時間を区切っているのは仕方がない面がありますが、屋外でのロールスクールで2時間と言うのは、問題外です。準備の時間にも満たない指導時間と言うことで、そこのスクールの内容を大いに疑って然るべきです。

ところで、ロールのことばかり書いていますが、ロールがすべてではありませんが、これができないと色々な意味で次のステップへなかなか進むことができません。技術系的なことだけでなく、ツアーに関しても、楽しむ世界を広げようとする積極的な気持ちがある方は、是非とも転覆復元の技術を習得して頂きたいと思います。

尚、どこに行ってもマスターできない方、ひとりで何年も練習しているが完成しない方、ある程度できるがレンスー仲間がいない方、苦労している方、CSCには、それを短期間で突破することができるソフトや仲間が沢山います。興味がある方は、是非お問い合わせ下さい。