2008年6月18日水曜日

カヤックツアーを楽しむ前に



カヤックに乗っている人達を大きく2つに分類するとどうなるのでしょうか?色んな基準が考えられるが、ワタスは日頃から熱心にレンスーすることを好む人達と、できるだけそう言う状況を避けて漕ぐことを楽しみたいと考えている人達に分けることができるのではないかと考えています。

我々はいつもいつもレンスーをしている訳ではありませんが、心の中ではそうしていたいと考えています。上記写真の竹内さんもその内のひとりです。彼はまだカヤックを始めて間がありませんが、カヤックを始める以前から海に慣れていて、水を怖がらず、既に初心者の域を遙かに超えて来ました。これからが非常に期待されるひとりです。

出艇地からレンスー島まで2~3kmの距離を漕いで行き、そこで終日レンスーをして4時過ぎにまた同じコースを戻って来ます。つまり往復5~6kmを毎回レンスー以外で漕いでいることになります。大した距離ではありませんが、この間には、海の色々な状況があります。風が強いとき、潮流が速いとき、うねっているとき、大型船が通過しているとき、釣船がいっぱい浮かんでいるとき、それは毎回違っています。

まだ始めたばかりですが、毎回ロングロールが確実になっている西脇さんは、熱心過ぎるほどレンスー熱心です。非常に上手く上がれるとき、やっとのとき、全然ダメなときが入り交じっていますが、徐々に上手く上がれる確率を高めておられます。そして失敗をしてもすぐに沈脱をせずに、何度もセットのやり直しができるようになったのもひとつの向上と言えます。

転覆の瞬間ですが、転覆時のドボンという音も小さくなりました。そしてパドルで水面を叩かないようになりましたので、次回は最後の仕上がりの部分を確実に纏めていけるように、その部分のレンスーをやりましょう!

この土曜日は、一旦事務所まで戻りましたので、スシローで夕食をとりました。このような食べ物の写真をブログなどに掲載するのは、誠に持って不本意極まりないのですが、このウニの映像だけは特別です。2週間海に出られなかった茨木さんに、この映像を気持ちを込めてプレゼントします。

非常に楽しそうな表情の前田さんですが、どことなく「笑うセールスマン」の口元にも似ています。決してセールスマンではありませんが・・・。頑張らないことを頑張るのが彼のモットーではありますが、一時的には張りきって頂きました。少し肌寒い1日でしたが、それぞれに課題を持って有意義な週末でした。

趣を変えて、いつもとは違う浜に上陸しました。岩がゴロゴロしていますが、部分的に砂浜があり、それなりに長所も備えているので、偶にはこういう場所でも楽しまないといけないですね!

この日の休憩時の話題は「観覧車」でした。観覧車をどのように楽しむのか?どのように観覧車へ導き、どのように短い時間を過ごし、どのようにアプローチして、人生をバラ色に転換していくべきか?一度も乗ったことがないワタクス、良い勉強になりました。いやぁ~、観覧車って、本当に楽しい乗り物だったんですね!

このほとんどカヤックに乗らなかったカズミコリンは、ひとり自然観察会に徹しておりました。特にヤドカリ観察に関しては、既に権威の域に到達しているのでは・・・?ヤドカリ同士の宿の奪い合いを見て、すかさず別の場所から適当な宿を見つけては、ボランティアでレンタルを開始した模様です。まぁ言ってみれば家賃を取らない不動産業を始めたようですが、いつかヤドカリの恩返しもあることでしょう!



さて皆さん、この写真は何だか分かりますか?これはいけすを取り囲む石垣ですが、赤い線が2本引いてあります。最近の海面上昇を説明しようとしています。5年くらい前までは、大潮の満潮時でも下の赤い線くらいまでが限界でした。しかし最近では、大潮の満潮時には簡単に上の線まで海面が上がって来ます。ワタクスがカヤックを始めた頃は、もう15年以上も昔は、決してカヤックに乗ったままいけすの中を見ることはできませんでした。それが最近では潮位が高いときは、カヤックに乗ったままいけすの中に入って行くことができます。もちろん入ったことはありませんが・・・。

因みにいつも行く島々の砂浜部分も年々狭くなって来ているように感じます。大潮時に台風が来ると、潮が島の内部に入り込んで、通常は陸上部分の大半が水浸しになります。それこそそこに水溜まりができてしまう訳です。詳しい原因は分かりませんが、温暖化が原因であることは間違いないでしょう。そして、我々がいつもお世話になっている島々の浜が海水で埋まるのも、時間の問題ではないかと思います。