2012年2月10日金曜日

それぞれのランチと遭難

シーカヤックだけでなくスキーでもトレッキングでもどこかでランチを食べると思いますが、そしてそれはどこでどのように食べようと本人のご勝手ではあると承知していますが、ワタシなりに少し考えてみました。レストランで食べようが丘の上で食べようが浜辺で食べようがランチには変わりないし、胃袋に入り排出されればひとつの行程を終るだけのこと・・・なのでしょうかね?!そこのところがワタシはどういうわけかそうじゃないような気がするのです。

レストランや食堂で食べる。コンビニ弁当を食べる。手作り弁当を持参する。材料を持って行ってそこで自炊をする。などなどランチの形は色々あるけれど、できるだけ自立したランチとは・・・?

今毎週末行っているスキー場には、レストランや食堂があるが、最近では駐車場に戻って来て、お湯を沸かしてカップ麺等を食べている家族連れを良く見かけます。ランチ代の節約にもなりますし、何よりも子供達が外で活動する面白さを実感する場面でもあろうかと思うのです。みんながみんなレストランで食べるからそこで高くてまずいランチを無理やり食べる必要はないと思うのです。まぁ最近では量も増えて美味しくなって来ているようですが・・・。

昔あるスキー場で高校の時の同級生に会った時に、そいつはスキー場にガスコンロを持って来てランチなんか作る奴の気が知れない・・・などとほざいていましたが、なんとそいつは今や小学校の校長先生をやっているらしい。多分お金持ちになったんでしょうね?!それと同時に何かを置き忘れてしまったんでしょうね!スキーをして帰ってくる行程の中にはそれ以外の多くの内容が含まれているはずですが、彼はスキーへ行くときはスキーしかやってないんでしょうね、きっと。野外活動の一環なんて言葉はあまりに陳腐で使いたくはないが、何かに纏わる体験の中で人は成長して行くんではないかと思うのですが、数学は数学だけを、英語は英語だけを勉強すればよいのでしょうかね???

トレッキングの場合は、普通山中にレストランや食堂はないから、日帰りの場合は弁当時持参が一般的でしょう。もし山頂展望台に美味しい料理が食べられるレストハウスなどがあれば、行ってみたい衝動に駆られるかも知れませんが、そういう山登りを心がけている人をワタシは一人も知りません。山歩きに出かけるときは、日帰りならばデイバッグを背中に背負い、その中にお茶・クッキー・ランチ・珈琲・コンロ・タオル・ティッシュなどを入れて出かけます。少し歩き慣れてくるとある程度背中や肩に重量負担を強いたほど歩きの効果がありますから、レストラン&食堂利用はモッテノホカだと思うのです。そして極論ではありますが、日帰りで遭難なんて普通は考えられませんが、山中で転んで骨折でもして歩けなくなり、携帯は電波が届かないような場所で一夜を明かすようなそんな目に遭った時に、デイバッグの中に水や食料やガスコンロがあったらどれだけ心強いことでしょう。

レストランや食堂を目当てのトレッキングなどをやっていると、それ自体は決して悪いことではないにしても、それが行動の価値を高めることには繋がらないと思うのですが、皆さんはいかがお考えでしょうか?!

前にも書きましたが、シーカヤックについては普通前後に大きな荷物室がありますので、相当の量の荷物を積むことができますので、インスタントでインチキ臭いカヤックライフを求める方はともかく、これからカヤッキングに真剣に取り組みそれを通じて色々なことを吸収していきたいとお考えの方は、カヤック以外の装備もキッチリ揃え、充実したアウトドアライフを楽しんで頂きたいと思うのであります。あの日本を代表するインチキシーカヤッカーの第一人者の大先生でさえ、さすがに食堂やレストランは利用していないようです。

そもそもシーカヤッキングは「自立した遊び」だとワタシは思っていますが、食堂やレストラン利用は都合の良い他力本願の面は逃れられないと思うのです。利用するのは自由だが、「遊びの自立」と言う面で言えば、これは非常に良くないことで、そういう精神的領域を持つということは、いざという状況に直面した時に、誰かに助けてもらわなければ遭難する可能性をいつも持ちながら、いつも甘い誘惑に負けているのかも知れません。まぁそこまで考えてカヤックに乗っている人は非常に少ないかも知れませんが、それはあのインチキシーカヤッカー以下の評価だと分かれば、・・・そう言えば、あの動画も相当インチキだったような・・・????

そう言えば最近「甘い誘惑」に恵まれすぎているワタシでした。沈。