2013年3月13日水曜日

カヤック同業者って?

ワタシは長年カヤックスクールをやってますが、これまでカヤック業者がいることは知っていますが、カヤックの同業者がいるとは思ってもみませんでした。と言っても本人がそう言っているだけで、決して同業者ではないのですが・・・。

まぁビックリドッキリです。シュノーケリングやらフィッシングやら楽しむのは誠に御自由ではありますが、スクールをやっていたらそんな時間はありません。また例え時間があってもスクーリングの雰囲気が壊れると言うか終ってしまいます。

またビールなどのアルコール飲料を飲みながらパドリングをする危険性を考える以前の問題で、驚くべき習慣の中でのカヤッキングにあらためて愕然とします。ワタシにはそういう行為は自然に対する冒涜ではないかとさえ思うのですが、「今が楽しければそれで良い」と言うことなのでしょうか!?

もしその方がワタシの同業者として活動したいのであれば、タンデム艇などは厳禁して、最新式の軽量コンパクトな個人艇に切り替え、パドルはもう自作するしかないでしょう。この自作パドルの重量は750g以下で、誰でも漕げなくてはならないし、簡単に折れるようでは意味がない。

そして個人艇にはラダーなどと言う無駄な装備は付けてはならない。もちろん個人の方が装着して利用するのは全く自由だし悪いことではないが、ワタシの同業者として認めてもらいたいなら、そんな無駄なものは付けてはならない。

そしてツアー経験のない方をいきなりツアーへ誘うのではなく、まずしっかりスクーリングでパドリング能力を高めてから・・・その為にはほぼ毎週参加で最低1年以上は訓練してもらう必要があるでしょう。それから初めてツアーで出かけるべきだと言う考えには到達しにくいでしょうが、そこが同業者としての最低限の条件ですね!

カヤックの指導者とかガイドと言うのは、これまで何度も申し上げてきましたが、食べ物や飲み物を提供するのが本来の業務ではないのです。カヤックの操作やツアーの技術を提供して、海や島を案内するのが本来の業務であるはずです。もちろん飲み物や食べ物を出すのは何も悪いことではないが、それらは本来参加者が持参すべきものなのです。

また指導者やガイドは受講者や参加者をできる限り安全に導いていかなくてはなりません。従って三半規管を狂わせるような薬やアルコールはどんな理由をもってしても避けなくてはなりません。アルコールが強いとか弱いとかいった問題ではありません。

つい先日もシーカヤックの事故で2人の尊い命が失われたばかりです。シーカヤッキングと言う遊びは常に死と隣り合わせになっている遊びだという自覚を持って業務を遂行して頂きたいものです。