2009年9月30日水曜日

潮流の中での初級ロール1



動画のパドラーは今年の春にシーカヤックを始めたばかりの超初心者の方です。カヤックに乗った回数から言えば、超初心者ではありますが、静水での確実なロール技術を習得されています。今回初めて潮流の中でトライして頂きました。乗っているカヤックはノーライトデザイン社のケブラーラサです。こうした流れの中で落ち着いてロールができるようになると、パドリングに余裕ができてきます。そしてもう現在ではロールはなんら難しい技術ではなくなって来ています。

しかし中途半端な形を覚え、波の中で沈脱して「命からがら助かった」という話は良く聞きますが、それはロール技術に問題があるのではなく、きっちり覚えていないことに問題がある訳ですが、確実なロール技術をマスターすると、全くできない状況と比べるとはるかに世界が広がってきます。ロールは必要か不必要かなどと下らないことを考えている暇があれば充分に基本ロールはマスターできます。

上記動画の主は、4月にシーカヤックを始め9月までに10数回程度しか乗っていませんが、色々な技術を習得してかなりの距離を漕げるようになりました。ハンドロールもほぼできるようになりました。ハンドができればそれで良いということはありませんが、熱心に練習をすると海は確実にその努力に応えてくれると思います。人はしばしば裏切ることはありますが、荒れることはあっても海は裏切ることはありません。

文責:野塾練試櫂 鈴木

潮流の中でのパドリング1




備讃瀬戸ではこのような潮流エリアが至る所にあります。シーカヤックでツアーをするときは、必ずしもこうしたエリアを通過しなくてはならないということはありませんが、時には避けては通れないこともあります。またこうしたエリアに出くわした時に、この状況に恐怖するよりも楽しいと思える技術と経験を養うことは大変重要で意義あることではないかと思います。