2012年9月5日水曜日

3人目の研修生は・・・

3人目のカヤック研修生は神奈川からやって来た若い女性でした。4年ほど前の話ですが、もうそろそろワタシのスクール運営も潮時かと思い、辞めようかとも考えていた時に、彼女から「インスト養成コース」を受講したい旨のメールが入ってきました。

その動機はニュージーランドでのカヤック体験が高揚してシーズンを通じて学びたいとのことでしたが、ワタシには俄かには信じがたく思え、取り敢えず電話をして詳細を尋ねることにしました。すると「通常の観光系のスクールに行ってほぼ毎回同じことの繰り返しのカヤッキングはやりたくないので、・・・」と言う答えが返ってきました。

ただそうは言うものの来てみたらとんでもないオッサンが教えているかも知れないので、正規の受講に入る前に一度島でキャンプを体験してもらうことになり、11月の連休に1泊2日でワタシのスクールの雰囲気を味わってもらうことになりました。そしてこの2日間は、ワタシは特別難しいことは教えませんでしたが、彼女は島の大きな入り江の中を朝から晩までずっと漕ぎ続けていました。この時にワタシは「これなら大丈夫」と思い、その翌年の4月から研修はスタートしました。

最初に教えるエスキモーロールもすぐに覚え、凄い奴が来たもんだとは分かっていましたが、実際はその想像を遥かに超えていたのは、皆さん御存知の通りです。カヤックの研修はその年の11月末頃までで、細かい技術はさておいて、通常は10年くらいかかる技術を殆ど習得しただけではなく、ツアーも相当こなしてくれました。備讃瀬戸エリアの主な島々は大体回りました。

ほぼ毎週末はキャンプで、いつも沢山の野菜を料理したり、ツアーの時は出発前にお弁当を作っていたのが印象的でした。とにかくよく食べよく動いていましたが、石井君とは違い泳ぐのも大好きで真夏の暑いときには、「鈴木さん、私が付いて行ってあげるからあのブイの所まで泳いで行きましょう!」って言われ、いつの間にか研修する側とされる側が逆転をしていました。

そして12月にはワタシの事務所周辺の低山トレッキング、1月~3月は兵庫県や鳥取までスキーやスノーキャンプを楽しみ、5月には岡山から離れ、北海道へ。

そして北海道の夏と冬を満喫して2年近くを過ごし神奈川へ戻って来て、そろそろ年貢の納め時かなと思いきやこの8月から今度はアラスカへ移住だそうです。凄いとしか言いようがありませんが、2年滞在でまた日本に戻ってくるそうなんですが、ワタシの推測では4年はいるに違いないと推測しています。ひょっとしたら永住かな・・・。

馬鹿げた日本の政治を見ていると、ワタシもどこか外国へ逃げ出したい気分です。

続く