2012年2月13日月曜日

パドル木工教室

昨日2/12日曜日は、仕上げのパドル教室でした。パドルを作り始めた頃は、カンナの使い方も知らない自分がまさかパドル製作教室など開くとは夢にも思っていませんでしたが、楽しいですね!

僅か数千円の材料で、5~6万円以上のカーボンパドルを超えるパドル作りができていると自分では思っていましたが、それを身体で感じで頂ける方と一緒に製作に取り組んでいると我を忘れてしまい、アウトドアの楽しみとはまた別の喜びを感じますね!

昨年夏ごろから体調不良で休んでばかりいると更に調子が悪くなり、これではイカンと感じて、歩いたり作業をする時間を大幅に増やし、このところ体調も随分改善されてきました。歩いていたり、何かの作業をしていると何かがいい感じなので、少しずつ良くなっているようですが、年齢的には色々と考えるところがあります。

パドル製作も単なるそれではなく継承すべき方々に、それぞれの味わいを取り入れて製作方法を将来へ残して頂きたいと思ってやっております。

最初にワタシが思いついたのは、1本モノのパドルはできそうになかったので、何か違う方法でウッドのパドルができないか色々と考えていました。そしてある日外国のHPに2万円くらいで販売しているウッドのパドルを見つけました。

それはワタシでも作れそうなサンドイッチ構造のウッドパドルでした。最初は作る意識はなく買うつもりで探していたのですが、その2万円ほどのパドルは無骨でナント重量が1.2kgほどありました。これではあまり意味がないと思いつつ5年くらいホームセンターへ通い、ウッドの材料を探していました。

そしてある日突然ふっとコレダと思いつき、早速そこにあった材料を買い込み数日で作り上げたのでしたが、それは今から思うととても奇妙なパドルでした。しかしその奇妙さが全ての鍵を握っていたのでした。一本モノパドルを遥かに超える秘訣が隠されていたのでした。

それとそこに置いてあったブレード材といい、シャフト材といい適度なしなりを産むための丁度のサイズだったのは偶然だったのか幸運だったのか・・・?「求めよさらば開かれん!」なんかそんなキリストの言葉があったような気もするのですが、ある意味で奇跡だったかも知れません。

あれから何年経ったでしょうか?教えたり教えられたりしながら、製作方法は少しずつ進化して来ました。使う道具・材料・接着剤・塗装剤・その他と今回もまたひとつ教えて頂くことがありました。小さなカンナが凄い威力を持っているなんて全然気がつかなかったのですが、こういう発見こそが重要ですね!

昨日はパドル3本が対象になりましたが、その内2本しか作業できませんでした。2本しか・・・いやいや2本もやることができました。完成間際の1本は塗装までいきました。凄いセメダインの臭いのする硬化剤無しのウレタンでしたが、木目が綺麗に出て来るサラサラの液体を初めて試してみました。

2本目はシャフトの削りだしとブレード成形へ進み最終的には、サンディングも終了して、後は塗装のみと言うレベルまで到達できたので、合格な1日だったのではないでしょうか!

今回はガラスクロスを使わない製作でしたが、次回はそれも含めてやれたら幸いです。次回の予定はT氏の曲がったシャフトが真っ直ぐになった時点で都合を見て実施したいと思います。