2012年2月3日金曜日

ランチに視点を置いたカヤッキングの発展段階

長年シーカヤックに関って生活をして来ましたが、どんなランチをどこでどんな風に食べるかなどあまり考えたことはありませんでした。まぁある意味大して重要視していなかったかも知れません。何故ならシーカヤッキングの場合は山歩きと異なり、荷物は山ほど積載できますから、弁当だろうが鍋だろうが好きなものを持って行けますからね。

そんな訳で(・・・どんな訳で?)ワタシのあるいはワタシ達のこれまでのシーカヤックランチを振り返ってみたいと思います。基本的にワタシ達は今も昔も無人島へ出かけて行きますので、ランチをどこかの食堂またはレストランで食べることはできません。またそういうことは基本的に望んでいませんでしたし今も望んでいません。

振り返ってみると大凡コンビニの弁当が圧倒的に多いように思います。たまに弁当を自分で準備してくる方もいました。ワタシも時々ではあるが作って行ったこともあるようなないような・・・そんな程度です。ちょっと工夫をしている人は、熱湯をポットに入れておにぎりと一緒にカップ麺を食べる人もいました。ついでにそのポットのお湯でドリップ珈琲などを飲んでいましたが、この時のランチ総予算は多分200円を超えていないのではないでしょうかね。

それから小型のバーナーと水を持参して、カレーとかラーメンとかその他のレトルト食品を簡単に調理する方も少なくはありません。中にはお米を持って来て炊きたてを食べている人もいましたが、これは凄く感心しましたね。なんせライスのパックを温めるよりもこちらの方が早いですから驚きです。

次にこれは滅多にないことですが、多分1年に1回あるかないかですが、遠くから久しぶりのメンバーがやって来たり、ツアーの帰りに立ち寄った島の観光地のお店で誘惑に負けて讃岐うどんを頂いたことなどはありますが、これは後から思うと自分に対して非常にウシロメタイ気分になりますね!

しかし最近では、ワタシは良くは知りませんが、シーカヤッキングに出かけてランチを食堂やレストランで食べるのが謂わば常態化しているところもあるようです。確かに忙しい毎日を過ごしていて週末にカヤックに出かけて浜で侘しくコンビニ弁当を食べるよりも、暖かいあるいは冷房の良く効いた食堂あるいはレストランでできたてホヤホヤの食事をする方が美味しいに決まっているでしょう。これは何も悪いことでは決してないと思いますし、そういう「生き方」もあるのかも知れません。

ただシーカヤッキングを楽しむ原点を考えた時に、何かふと忘れモノをしたような気がします。やったらいけないとかやるべきこと・・・そうした問題ではなくて、シーカヤッキングという活動の中に、食堂とかレストラン利用のプロセスが入り込むと、ワタシとしてはとても重要なポイントを、いや一番美味しいところを切り捨ててしまっているように思えてなりません。

それともうひとつ危惧するのは、ビールなどの飲酒を浜辺でやっていると人目を憚るのでそうしたレストランを利用する人が増えてきているのかも知れません。どこで飲もうが飲酒パドリングに変わりはないのですが、楽しむプロセスも大事にしたいですね!