これはカヤックの話でもあり音楽の話でもある。カヤックで言えば、パドリングテクニック、ギターで言えば演奏テクニックと言うことなんですが、昔も今もこのテクニックと言う言葉、技術と言う単語に強烈にアレルギー反応を示す人がいるようだ。多分、どの分野に於いても、ある一定以上の技術を習得するには、相当の努力と苦労が伴うからだと思うのですが、多くの方々は、一定水準以上の技術がないにも関らず、「技術が全てではない」と言って、そこから逃げようとしている・・・ようにワタシには感じられる。
カヤックで言えば、技術もあり経験もあり、総合的な力量のある人が、技術はあるが経験の少ない方に向かって、「技術が全てではない」と言うのなら、理解できるが、看板だけ上げて殆ど指導力も経験もないような方が、「カヤッキングを楽しむのに技術が全てではない」と言っても何の説得力も持たない。仰ることが正しいと言う前提で物事を考えても、例えば性能抜群のカヤックに最高級のパドルを持っていたとしても、技術がなければ、海は漕ぐことができないし、リカバリーなども不可能であることは、小学生でも分かること。
ここでギターの方に話を移すが、やはり似たようなことを仰る方はいるもんだ。ギターと言っても弾き語りの分野での話だが、「ギターのテクよりも歌が重要だから、一生懸命に歌を勉強しなさい。」って、先輩が後輩へアドヴァイスを送ることもあるようだ。でもだったらどうしてギターを弾くんだろうか?って即座にワタシは疑問が湧く。ギター弾き語りなんだからどっちも重要でしょう!歌よりもギターでもないし、ギターよりも歌でもないでしょう。どちらも上手くなくてはならんでしょう。理屈では・・・。
実際はどちらも上手い人は少なく、どちらかに傾いてはいるとは思うが、だからこっちを・・・と言う話には発展しないでしょう。
しかし、日本人は自分も他の人もお互いに上手にならないように牽制し合っているのかも知れませんね。上手にはならなくても偉そうなことは言いたい人はいるもんで、そういう人に限って、技術云々でその話をさせないのが目的なのだとしたら、寂しい話だが、こういう方は結構アッチこっちに転がっているよう気がする。
唐突ではありますが、こうした平均化しようとする、あるいはさせようとする傾向は、日本人の遺伝子の中に組み込まれてさえいるような気がするのはワタシだけだろうか?400年も続いた江戸時代に、反骨精神を持った奴、他よりも抜きん出ようとする奴、何かと目立つ奴を幕府は何百年もかけて淘汰していったのかも知れない。もしそうだとしたら、そろそろ我々も本当の自我に目覚めなくてはならない時期が来ていような気がする。
周りの目を気にすることなく、自分のやりたいことをどんどんやり抜いていくことが重要だし、技術に話を戻せば、それが全てじゃないなどとほざく暇があったら、ひとつでも多くの技術を習得していくことが一番重要だとアタシャ~思うのでありんす。死に物狂いで取り組みその結果初めて技術以外の世界が見えて来るなんて、そんな台詞を吐く連中が沢山出て来ることを2012年は期待する。
「この国の歳出で増えている部門は、専ら社会保障費なんです」「増税をしたくてするのではなく……せざるを得ない」――と、3億円をかけた「政府広報」で消費税アップの必要性をアピールしていた野田首相。
朝日新聞も「消費税増税は避けられない」と、老後の安心、医療制度の維持のためには消費税アップは当然だと社説で説いている。
ところが、「消費税アップ=社会保障の財源確保」という説明が、まったくの嘘だったことが分かった。政府が民主党に提出した内部文書に〈防衛費や公共事業にも使う〉とハッキリ記載されていたのだ。内部文書を見た民主党議員は「話が違う」とカンカンだ。
「消費税5%分の税収は約13兆円。何に使うのか、いずれ国会で使途を説明せざるを得ない。党内向けに実態を書いたのでしょう」(政界事情通)
しかし、国民に対して「増税分はすべて社会保障に使われる」と語っておきながら、防衛費にまで回そうなんて国民騙(だま)しもいいところだ。
そもそも財務省の操り人形になっている野田首相は、ハナから社会保障に全額使う気はないという。
「もし社会保障の財源確保が目的なら、消費税を目的税にするはず。一般会計から外して、特別会計にするのが当たり前です。目的税にしてしまえば、社会保障にしか使えませんからね。でも、財務省は絶対に認めない。目的税にしたら、自分たちの自由にならなくなるからです。消費税は税率を1%上げれば、確実に2兆6000億円の税収増になる打ち出の小槌。財務省が手放すはずがない。しかも、財務省は消費税を20%まで上げるつもりでいる。20%ならざっと52兆円の税収です」(霞が関事情通)
政府や大新聞は、「このままでは年金制度が持たない」と、もっともらしいことを言って消費税増税をあおっているが、消費税アップで税収が増えても官僚の利権拡大に使われるだけだ。これまでもそうだった。国民は絶対に騙されてはいけない。
(日刊ゲンダイ2011年12月9日掲載)
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私達の身近の色々な出来事と言うか状況を観察していると、庶民から集めた貴重な税金が如何に無駄に出費されているかがよくわかります。そしてそれらは、庶民の為になるのが目的ではないこともよくわかります。使いたいから無理やり公共事業にしている感はありありと感じられます。
歩道工事・下水道工事・学校校舎改築・河川敷工事・エコカー減税・エコポイント・その他補助金行政などなど。本当に社会保障や学校教育などに税金を使う気があるようには、ワタシには思えません。
全ての省庁や特殊法人を廃止して官僚制度をなくしガラガラポンにして一からやり直しをするべきですが、そんな勇気のある政治家、今はいないのでしょうか?前の大阪府知事は・・・?全ての利権を抹消することが出来れば、その次は国政に出て、意味不明な全ての支出をストップ・・・そんなことが実現できれば、消費税なんて不必要ではないのでしょうか?!