2011年9月1日木曜日

多種類のロールを習得しよう!

前回の続きですが、ロールが1種類できれば、全くできないよりはかなり精神的にも余裕が出てくるはずだが、ワタシならば、あるいは向上心あふれる方であるならば、もう少し覚えようではないか・・・と欲が出て来るのが普通ではないかと思う。人にカヤックを指導している方なら、尚更そういう意識が高まってくるはずと思うのだが、1種類でいいと仰るシーカヤックの指導者は水とのコンタクトを高めることには、ほとんど興味がないのかも知れない。

まぁそれはともかく、例えばショートRが右側1種類しかできない場合は、仮にそれがかなり確実にできるとしても、万が一それを失敗したらやっぱり沈脱ですよね!そしたらあの面倒くさいセルフレスキューをしなくてはならない訳で、まぁそれが大好きな方ならともかく、普通我々はそういう状況を避けたいと思う。だったらどうすれば良いか?

万が一、ショートRを失敗したらそれを補完するロールをもうひとつ習得すればよい。そのショートRよりも簡単なロールを習得すればよい。それが具体的に何であるかは、ここでは申しませんが、ショートRは結構難しいロールなので、それよりも簡単なロールをもうひとつ覚えておくとロールの確実性はより一層高まるはずだ。

普通はもっとも簡単なロールから指導をするが、あまりロールを教えたくないスクールでは一番難しいロールから指導をしているようで、このショートRをいきなり教えているところが未だに結構あるようだ。だから指導する側もされる側も1種類を覚えるとヘロヘロになるのかも知れないが、看板に負けないほどの中身を持っていたいならば、ロール指導の方法もまだまだ研究の余地があるようだ。

またロールはレスキューの為というよりももっと積極的な意味を持っていることも、指導者はしっかりと理解すべきだとワタシは思う。ロール技術を4~5種類覚えると、今まで見えていなかった水とのコンタクトの取り方や、あるいは練習方法が色々と考え出せるようになる。また中間ポジショニングの技術習得への道も見えて来るし、練習そのものが非常に楽しくなって来る。そうでなくてはとても練習が楽しく長続きはしないのではないか・・・?

今ワタシはロールのことしか書いていないが、これをひとつの軸にしていけば、ロール以外の練習が非常にやりやすく楽しくなり、その結果は水とのコンタクトが非常に高まってくるはずだ。ロールは1種類でいいと言う方は、海での楽しみ方の可能性を根底から考え直すべきではないだろか?!