2011年8月22日月曜日

タンデム艇でもスカートは必須!

先日ある方から電話がかかってきた。すぐにテレビを見てください。シーカヤックの取材番組やってますから・・・。スイッチを入れると確かに、有名人がタンデムに乗って、馬鹿みたいにワァ~ワァ~騒いでいる。だからどうした・・・と漠然と見ていると、アレレ・・・誰もスプレースカートを装着していない。もちろん腰にも付いていない。

こういうのを嘆かわしいと言わずしてなんと言えば良いのだろうか?海が荒れていないから装着していないのだろうか?それともタンデムのコックピットには水が入らないと思い込んでいるから装着していないのだろうか?それともそもそもスカートなんて使っていないのだろうか?主催しているカヤックの運営業者にもガイドにも取材するテレビ局側にもすべてにわたって問題がある。大有りのコンコンキチだ。

もう少し突っ込んで考えてみてほしい。確かにタンデム艇の幅や深さは一般的には個人艇よりも広いし深い。しかしだからと言ってタンデムに水が浸入しないと判断するのははっきり言って大間違いだ。タンデムにだって海が荒れたら水は入るし、水が入れば操作はより一層やりにくくなる。場合によっては転覆だって充分考えられる。出艇場所から近いからとか海が穏やかなときしか出ないからスカートは不要だと考えるならば、カヤックを職業にする資格はない。

それからテレビの取材だが、公共の電波を使ってシーカヤックの紹介をするときに、装備をきちんと揃えていない業者を利用するのはやめろ、馬鹿たれ!オイ、安住、聞いてるかぁ~?柄杓を用意するくらいなら、スカートを用意しろ!岩の上から降って来る水がおいしいとかおいしくないとか、カヤックとは関係ねぇ~だろ、馬鹿もん!その他の芸能人も一体何なの?ただの客寄せパンダじゃないのかえ~?!

ところで、もう随分以前にも指摘させて頂いたが、シーカヤックの検定を実施して指導者を認定するスクールのHPを開くと、日ごろから切磋琢磨して技術を向上させ磨きをかける努力をしているファイルは1枚もなく、子供たちやファミリーが入り江の中で水遊びをしている風景写真が出てくる。そして乗っているカヤックに誰一人スカートを装着していない。入り江の中だからスカートは要らないと判断したのかも知れないが、スカートを装着しないで一体何の練習をするというのだろうか?まるでふざけたスクールと言う他はない。

そもそもシーカヤッキングは命をかけた遊びだと言う認識が欠片もないからこんなことになるのではないだろうか?!