2011年8月10日水曜日

バラバラ感

ワタシがカヤックを始めた頃の話ですが、まだ趣味で漕いでいた頃ですが、あるカヤックの集いがあり、近くの島まで10人くらいでツアーに行くことがよくありました。カヤックの性能も乗り手の技量もバラバラで、ツアーグループもバラバラ、色々とバラバラでした。

ひどいなぁ~と思いつつ他に仲間がいなかったので、ある意味で仕方なく参加していましたが、毎回同じことの繰り返しで、ほとんど進歩がなく、しかも練習なんて行為は特別視される感じでした。そんなことよりも海藻や貝を見つける方が重要でしたし、食事が終わるとその日のツアーは終了って感じで、そして帰りもてんでバラバラに帰るので、先頭と最後尾の距離は果てしない長さでした。

ワタシはその頃からカヤックにもパドルにもその他の装備にもツアーの方法にも練習態度もすべて納得がいかず、頭の中で色々と試行錯誤を繰り返して、良いと思うことは即実行していました。当時ロールなんてできる人は周りにはほとんどいなくてほぼ神業でしたが、何とかなるだろうと思い闇雲に練習をして悩んでいました。

今思えば、途中でよく諦めなかったと我ながら感心するのですが、あの何とも言えぬ落ち着かないバラバラ感に安住していたら、今のカヤックもパドルも練習体系もツアー方法も生まれて来なかったに違いない。せいぜい60km程度の距離を何日もかけて漕いでカヤック大冒険と自慢しているかも知れない。まぁこっちの方が儲かるのでしょうけどね!

距離はしっかり漕げるのだが基礎練習やツアー訓練を受けていない方が来て、いきなり一緒にツアーなどへ行くとガイドをしているワタシはたいそう疲れます。そういう方は動きがスマートではなく、結構自分の好きなペースで漕いだかと思うと、行きたい方向へ漕いで行ってしまう傾向にあります。グループで纏まると言う意識が弱いと、一緒にいて漕いでいるときに大変疲れますね!

話は少し飛びますが、ファミレスなどでランチを食べていると、当然家族連れがたくさん来ていてごったがえしていることがよくあります。子供が泣きわめく、走り回る、母親は見て見ぬふりをする。この乱雑感と先ほどのカヤックのバラバラ感が妙にどこかで繋がっているように思えて仕方がありません。うまく説明できませんが、どちらも「訓練」をされていないからだと思うのですが、皆さんどう思われますか?

カヤックに乗るのに訓練は必要と今なら多くの方がそう思うとワタシは信じたい。しかしファミレスへ行くのに訓練とは何事ぞ?ちゃんと子供をしつけてからにして欲しいとワタシは思うのですが、靴を履いたままシートにあがる子供を見てその親が何も注意をしないのを見る限りそれは望めそうにない。だからファミレスの乱雑感はおそらくほぼ永遠に続いてくれるのでしょうね、きっと。

ところで、ここまでが前座で言いたいことはこれからで~す。続く