2011年7月21日木曜日

合宿を終えて・・・

このところ頗る体調が悪く「寝たきり老人」になりかけていた。それ故海の日の合宿もお休みにして完璧な寝たきり老人になろうかと考えていたが、2年ぶりに「社会思想家」の方とお会いしてお互いの「僅かばかりの不幸」について、島の木陰で論じあっている内にかなり体力が回復してきた。

初日は朝から晩までカヤックに乗らないカヤック合宿だった。とにかくこれからの未来について語り合った。もちろん現実社会の「いい加減さ」についても・・・。社会や自分自身を色んな角度から切り込んだ会話をしている内に少しずつ体力が回復してくるのを感じた。

そしてその翌日はここでは語れないリゾート気分に浸っていた。が島を取り巻く潮流はアチコチに渦ができ逆巻いていた。そんな悪条件のなか寝原寝蔵さんがやって来てグッスリ眠って目を覚ますや否や逆巻く潮流の中を颯爽と帰って行った。

夕方頃島の周辺は台風の影響で風が吹き海は少し荒れ気味だった。翌日の天気が心配だったが、曇りのハズが雨が降り出した。フライなしで寝ていたら、網から雨が落ちて来て濡れてはいけない荷物をテントの中へ急いで入れた。

しかし心配していた風は弱く海の表面も比較的穏やかに見えた。雨が降っているので、行動食のみで朝食を終わらせ、急いで荷物を片付けカヤックに詰め込み午前中に撤収を完了した。

ところで話は全然飛んでしまうのですが、日本では独創的な遊びや考えが広がらない傾向に昔からあるとワタシは思っているのですが、最近また特にそう言うことを強く感じている。例えば、ワタシがカヤックを職業にしていると、確かにそれは職業としては厳しいのは間違いありませんが、「これでは<カヤックでは>食っていけない」とどうして決めてかかるのだろうか?と不思議に思う。

カヤックに興味がない人から見れば、どうしてあんな遊びをしてあるいは教えて食っていけるのだろうか?と考えるのでしょうが、そもそもそう言う心配をするくらいなら初めからそれを職業にはしないのですね!食っていけるかいけないかはやってみなければ分からない。食っていけようがいけまいがそんなことは大した問題では全くない。やりたいからやる。ただそれだけのこと。

でももしダメだったらどうするの?ってそんなことは余計なお世話でしょ!それこそ。それはダメだった時にワタシが考えることで、周りがとやかく言う問題では全くない。困った時に10円だって貸してくれるわけでもないのに日本人はどうしてそんな心配をするのかワタシには全く理解できない。

もう一つ考えられるのは、妬みも含まれているのかも知れない。あんな自分の好きなことをして食っていける訳がないと思いこみたい。大好きなことをやっているんだからきっとその代償は大きいに違いない。きっと経済的に苦しいに違いない。自分達は毎日やりたくない仕事で苦しんでいるのに、自分で好きなことをやって楽しんでそれで生活費が稼げるなんて、絶対に認めたくない。

皆さん、そこで結論です。そういう皆さんが多いので、意外にもアウトドア活動は結構利益の出る商売になっているんですね!多くの人がこれでは食っていけないと考えているから、意外にも商売はやりやすいのですね!但し一言だけ申し上げておきたいことは、成功しようとかあるいは失敗をしたくないと考えている方はまずやめておいた方が無難でしょうね!

これには成功も失敗もないのですね!やりたいからやる。ただそれだけのこと。それで10年も20年も人に頼らず自分や仲間と楽しめたら充分ではないのか・・・とワタシは思うのですね!