2011年3月29日火曜日

震災と原発事故

今回の地震と津波で自然のエネルギーの凄まじさを世界中の人々が感じているのは間違いないでしょう。多くの建物が壊され、また多くの人々の命を奪われ被災者の多くは路頭に迷っていることは想像に難くない。

この地震で人間の作った原子力発電所が大変な事態に陥っている。自然の猛威は過ぎ去るまでに多くの時間を要しないが、原発事故は未だ収束を見ていない。事故が起きてしまってからの扱いができないのに作ってしまったとしかワタシには思えない。

そこに住んでいて被災をして家を失い家族を失い友を失った人々の思いを我々はどのように推察をすれば良いのだろうか?更にそれに追い打ちをかけるように放射能によって生活圏からも追い出された人も決して少なくない。

ワタシは一刻も早く原発事故が収束することを祈るばかりだが、しかし収束してからも放射能汚染を考えると、次から次へと難問が待ちかまえていて、前途は多難であることは間違いない。原発事故の影響を受けた方々は東電や政府から余りある補償を受けられることを期待するが、その責任を国民につけ回すのだけはやめて欲しいものだ。

ワタシの知人や親戚関係でこの地震で被災した人はいませんが、毎日気になって新聞やニュースを見ている。原発が収束し放射能が除去され道路や家や工場が再現され被災者が自分のふるさとへ帰れる日は果たしていつのことになるのだろうかと気になっている人は沢山いるでしょう。

任侠の世界で生きる人達でさえ救援物資をトラックに積んで被災地に駆けつけたというニュース記事もあった。それほど今回の地震の被害は酷かったと言うことでしょう。

この地震で被害に遭った方々に対する気持ちを思い、多くのプロスポーツが開催を中止ないしは延期したり、音楽の世界ではコンサートを中止したり延期するケースも沢山あるようだ。しかし世の中には色々な人がいるモノで、開催を中止したり延期したからと言ってそれが被災者の方々に何のプラスにもならないと考え、そうすることをナンセンスと感じたり、批判する方がまさかいるとは思いませんでしたが、実はそう言う方もいるということを知って少なからず驚いている。

中止や延期をした方々の中には、ひょっとしたらその方々の友人や親戚や恋人や恩師が被災しているかも知れない。あるいはその方の実家が被災をしているかも知れない。自分の友人がひょっとしたら死んでいるかも知れないと思うときに、ゴルフをしたり歌を唄って楽しむことができるだろうか?いや今回の地震の被害を考えるときに、知り合いがいるとかいないとかの次元の問題では全くないと思うのですが、皆さんは如何お考えですか?

ワタシは今回の地震の影響は日本だけでなく世界に大きな影響を与えると考える。人類史上最も注目すべき事故も含まれていて、政治・経済・社会などに多岐に渡り影響が出て来るでしょう。電気ひとつとっても社会制度との関連で考えなくてはならない時期に来ていて、こういう時にマックスウェーバーならどう考えただろうかと考えずにはいられない。

この岡山は今のところ表面上大きな影響は出ていないようだが、これから様々な分野でまず悪いことの方が沢山出て来るでしょう。建築資材などは既に手に入らなくなって来ているような話も聞きます。ガソリンや灯油の価格もこれからまだまだ上昇して来るでしょう。

しかしこの震災が自分に関係なく関東東北エリアのみの問題と考え、テレビや新聞の震災情報にウンザリしている方々は、自分達が被災者になった時には、恐らく野良犬や野良猫にも相手にされないのではないかと・・・。