2009年10月2日金曜日

潮流の中を行く


比較的穏やかな状態の潮流の中をパドリングしていますが、カヤックを始めて間がない頃は、この程度の波でも結構緊張しますね。波に慣れて来ると楽しくなりますが、さて問題はどうやって波や潮流に慣れるかですね。まずは何回も海へ出て海に慣れることが大切ですが、何よりも転覆しても確実に上がって来る技術を身につけることだと思います。

あるシーカヤックの教書(狂書?)には、「ロールを前提とする海には出ない」って書いてありましたが、そんな海があったらワタシに教えて欲しいです。「荒れるかも知れない海には出るな」って言いたいのかも知れないが、逆に「荒れない海」ってあるのかな?と思うのはワタシだけ?

また荒れていない海でも不注意でカヤックは転覆することはあります。また台風や低気圧の影響とは関係なく瀬戸内海では、潮流の波が至る場所で発生します。つまりカヤックはどこでも転覆する可能性があるわけですが、極論すると「ロールを前提としない海」はないとワタシは思うのです。

「ロールを前提とする海に出るな」と言うことは、つまり「シーカヤックは危ないから海に出るな」って言いたいのかも知れないが、こんな本とも言えない間抜け本が世の中に出回っているのも、シーカヤックが一般に普及しない原因のひとつかも知れない。

ロールだけではなく様々な技術を身につけることで、カヤックの操作能力は格段にアップして、海での活動範囲も広がり、遊び方のヴァリエーションも広がってくると思います。そうすれば特別に距離を漕がなくても楽しさの幅も奥行きも広がってくるはずです。カヤックの技術は装飾品ではありませんので、どんどん練習をしてできることを一つでも増やして行きましょう!

文責:野塾練試櫂 鈴木