2008年5月20日火曜日

指導しちゅえ~しょん

先週の土曜日とうって変わって5月では暖かいサイコーのコンディションでした。この日は熱心にレンスーするお二人とやりたいと思うときしかやらない石井君と極楽島で過ごしました。ツカーラ氏はまずは確実なHPロールを、そして新人の方には、基本中の基本を徹底的に反復レンスーして頂きました。

新人の方にはラサS+キャブラックWで、特に回転とリバースを集中的にやって頂きました。フォワードストロークはどうだったのか?当然これやらなきゃ前に進まない。じゃ前に進めばそれで良いって訳にもいかない。肩の力を抜いて腕漕ぎにならずスムースに漕げるようになるには、相当の時間がかかる。カヤック初日に一番気を付けて頂いていることは、腕漕ぎにならないこと。頭がフラフラしないこと等。午前9時過ぎから休憩を挟んで夕方5時までみっちり基本レンスーをして頂きました。
ツカーラ氏はシオン-キャブラック(シオン-X)+BH+HPの形で、HPでの上がりの確実性を高めて頂きました。ただ単にHPで上がるのが目的ではなく、ハンドロールで上がれるようにするためのHPのレンスーをして頂きました。前から後ろから、右から左からと転覆の位置を色々と変えてやって貰いました。
因みにツカーラ氏は昨年の今頃はロングロールを習得したばかりですが、現在はハンドロール初上がり目前まで到達されています。別にシーカヤッキングを楽しむのに、ハンドロールはできる必要は全くないですが、何故ロングやショートが確実にできるようになると、次なるステップを人は求めていくのでしょうか?逆にロングロールさえ覚えようとしないあるいはいくら「練習」しても上がらない人は、どんどんレンスーから遠ざかっていくような気がします。
新人さんには、特にこのリバースストロークをしっかりレンスーして頂きました。この写真を見て、「オイオイ、初心者ってのは、嘘でしょう!何年も乗っていて、久しぶりだからそう言っているだけでしょ。」って思って頂いて結構です。が先週寒い雨の中を往復で約1時間漕いだ経験があるだけです。しかし、この方は非常にレンスー熱心なツカーラ氏のレンスー時間を超えて熱心でした。次回は、もうロングロールに入ります。天気が良ければ、早くて午前中に、遅くても夕方までには、初上がりして頂きます。
カヤックが転覆して、キールラインに沿って頭が見えたら、それが何を意味するのかは、知らない方はいないでしょう。この時の沈脱の原因はふたつ考えられます。ひとつはセットの位置が分からなくなることから来る沈脱。もうひとつは「低体温症」から来る失敗。レンスーの前半はバカスカ上がっていたのを考えると、主な原因は「低体温症」ではないかと思われます。暖かくなったとは言え、何度も転覆復元を繰り返していると身体が冷えてきます。冷え切って動きが悪くなる限界点を超える前に、サッとレンスーを切り上げて休憩に入ることも、是非次回考慮に入れてお願いします。

このところほとんど沈脱を経験していない石井君だが、ストレッチも予備練もせず、いきなりやるとやはりこういう結果になるようです。それとその日の体調によって、結果を予測するすることも大切ではないかと思うのです。それによって、デッキに揃える保険の内容や種類も変わってきます。もちろん体調が良くてサイコーのコンディションなのに全然上がらないと言うのは、レンスー量が基準値に達していませんので問題外ですが、やる前にある程度どのような結果になるかを確実に把握できるか否かは非常に重要ではないかと思うのです。